害虫・害獣について
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シロアリ(白蟻)
シロアリの種類
シロアリは木造住宅にとって、その住居の耐久性を脅かす要因となる存在です。
実際にシロアリを目にした人は比較的少なく、その種類まで判断できる人はさらに少ないと思われます。
シロアリが引き起こす家屋への悪影響を警戒している人が限られているのが実情で、そうした背景がシロアリ被害を拡大させています。
シロアリは昆虫綱ゴキブリ目シロアリ科の昆虫の総称。日本に生息する代表的なシロアリの種類は以下になります。
シロアリの特徴(生態)・大きさ
ヤマトシロアリ
羽アリで5〜7mm、働きアリで4〜6mm、女王アリは大きいもので15mmに達します。イエシロアリと似ていますが全体的に黒っぽくやや小さく兵隊アリは頭部が前後に長くて大顎が鋭くハサミ状になっています。
生息地 | 北海道北部を除いて日本全土 |
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女王アリ | 体長:大きいもので15mm |
羽アリ | 体長:4.5〜7.5mm |
兵アリ | 体長:3.5〜6.0mm 頭部:淡い褐色、円筒形で全体の半分の長さがあります。 粘液:出さない。 |
職アリ(働きアリ) | 体長:小型 頭部:乳白色 |
イエシロアリ
羽アリで7〜8mm、働きアリで5〜7mm、女王アリは大きいもので40mmに達します。兵隊アリは頭部は卵型で扁平、大顎は鋭く湾曲していて頭部が褐色で胸部と腹部は黄褐色です。
生息地 | 千葉県以西の太平洋側の海岸線付近の温暖な地域と南西諸島および小笠原諸島 |
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女王アリ | 体長:大きいもので40mm |
羽アリ | 体長:7.5〜9.5mm |
兵アリ | 体長:7.5〜9.5mm 頭部:淡い褐色、卵型で体調の1/3の長さ、大顎は鋭く湾曲しています。ヤマトシロアリ と似ていますが全体的に大きいです。 粘液:出します。 |
職アリ(働きアリ) | 体長:やや大型 頭部:乳白色 |
※走光性とは生物が光刺激に反応して移動することです。
シロアリ発生(原因)と活動時期
暖かく温度の高い所が好み!
シロアリは水分を多く含んでいる場所の木材や段ボールなどを好みます。それらはシロアリの餌になるからです。外壁のわずかなひび或いは隙間から中に水が入り、壁や柱に湿気を含むことによってシロアリの住処になる場合があります。床下が狭かったり、換気口が少ないと風通しが悪く、空気が湿りシロアリの好む環境になります。湿度が高く暖かい浴室もシロアリの好む環境です。その理由で浴室や洗面所を水で濡れた状態のままにするのは避け、ひびの入った壁やタイルの隙間があったら速やかに埋めるなどして修復しましょう。
カビの発生にも要注意です。カビが発生しているということは湿気が多いのでシロアリの好む環境です。部屋の中や押入れのカビを見つけたらシロアリがいる可能性があると認識しましょう。
活動時期は5月〜7月
シロアリの活動は気温は20〜30度と言われています。日本では主に5〜7月が活動時期となります。あくまでも季節ではなく気温に左右されます。
気温が下がる11〜3月頃は活動をほとんど停止していますが、完全にいなくなるわけではありません。
シロアリは冬眠はしないので、1年中活動していると言えます。
シロアリの巣
シロアリ巣の規模・特徴
ヤマトシロアリの巣
数千〜数万匹の比較的小さなコロニー(繁殖の為の群れ)を作ります。家屋の被害部分が巣となっていることが多いです。
イエシロアリ巣
数百万匹の巣を作ります。土の中に塊になった本巣と呼ばれる巣を作り、そこから蟻道を伸ばして道の途中でも枝分かれのようになった分巣と呼ばれる巣を作ります。本巣は、大きいものでは1メートル以上にもなり、分巣を作るために辿る蟻道というのが、家の木材になります。それで、分巣を含めたコロニー全体としては最大半径100mにもおよぶ場合もあります。途中の分巣だけを駆除しても大元の本巣を駆除しなければ完璧な駆除とはなりません。なぜなら再びそこから小さな分巣を作っていくからです。
シロアリ巣の場所
ヤマトシロアリの巣
基本的には湿気があるところを好むので床下、床面付近、雨漏りする天井裏や柱、浴室など水分のある場所です。
また、特に場所を決めないで食害の場所がそのまま住み家(巣)となる場合もあります。小さな集団なので、水や餌(湿った木や段ボールなど)を求めて移動していきます。
しかし木そのものが乾いていても土が湿っていたりするとシロアリが生息している可能性がありますので、湿った土の上にある木の皮を剥いでみたり、置きっ放しの段ボールの表面を剥いでみてください。シロアリを発見することがあります。
イエシロアリ巣
イエシロアリは水を運ぶ能力があるので、どこにでも巣を作ることができます。湿気のない乾燥した場所でも生息は可能です。地中に大きな巣を作り、王と女王のいる場所を中心として分巣を作り、そこから動かずに定住します。
上記の2種類、いずれも蟻道を作って移動します。蟻道とはシロアリが土や粘液、排泄物によって作り出すトンネルです。蟻道はシロアリ発見の重要な項目の一つです。
シロアリの天敵
- 黒アリ
- すずめ(雀)やツバメ(燕)などの鳥類
- クモ(蜘蛛)
- カエル(蛙)
- モグラ(土竜)
上記の他にも多くの天敵がいます。
シロアリの餌
- 木材(主食:一般的にはマツ葉[クロマツ、アカマツ、エゾマツなど]の柔らかい木が好み)
- コンクリート
- 動物の死骸
- 段ボール
- 発砲スチロールやプラスチックなど
自分で出来るシロアリ予防対策
シロアリ被害確認(床下の点検)
シロアリ被害の恐れがある場合は床下の点検が必要です。
床下の入口は?
台所に床収納庫があるようでしたらそこから入ることができます。なければ和室の畳を上げて床板をはがして入ります。
準備する物
- 明るく見やすく・・・懐中電灯やヘッドライト
- 木をつつき確認・・・マイナスドライバーなど先が尖ったもの
- 汚れないように・・・汚れてもかまわない服装、軍手やマスク、帽子など
- 被害箇所の確認・・・デジカメやスマホ
確認ポイント
- 地面(土)を触って湿っているか確認
- 木材を点検して、カビや腐朽があるか確認
- 蟻道は基礎コンクリートや土台に沿って土や排泄物で道を作るので蟻道有無を確認
適切に乾燥させよう
木材を乾燥させるようにして、水に濡れても腐らないように注意しましょう。もしくは専用の防腐剤や防蟻剤を散布するだけでも違いがあります。
スズメバチ(雀蜂)
家のベランダや庭など、自宅の近くでハチを見かけたら、怖いですよね。特にスズメバチは大きく毒性も攻撃性も高いので特に怖いですね。
正にいちばんキケンなのはスズメバチです。毒も強く、集団で人を襲います。そして一番人に被害を与えているハチがスズメバチです。
家の中にハチが入って来たら?
ハチは明るい方向に向かう習性がありますので家に侵入された時も落ち着いて、窓や玄関など、ハチの出入り口を開放して家庭用殺虫剤を噴霧するなどして出ていくのを待ちましょう。室内の電気は消して、暗くしましょう。叩いたり、払ったりする行動をとると、ハチに襲われます。静かにしていましょう。
車の中にハチが入って来たら?
車の運転中に、ハチが車内に入ってくることがあります。その時に手で払ったりしてハチを刺激するのは危険です。場合によっては事故に繋がります。手で払ったりすると、ハチに「敵だ!」と思われて攻撃されます。こちらから何もしなければ、刺されることはありません。落ち着いて、どこかに停車しましょう。落ち着いて窓やドアを開けて、出ていくのを待ちましょう。
服装に注意しましょう
ハチは動くものや黒いものに反応しますので静かにその場から離れましょう。背を向けず、後ずさりして、距離をとって離れましょう。逃げる際は、直角に曲がって視界から外れるようにするのも効果的です。
アシナガバチ
比較的穏やかな性格で長い足を持つアシナガバチですが毒は強く刺された時の痛みや腫れはとても強いものです。都市部や市街地でもよく見られます。このハチの巣は、フラスコのような形をしています。六角形の巣穴が外にむき出しになっていて、色は灰色です。
作られ易い場所
軒下、ベランダ、エアコンの室外機、物置、庭の木や岩かげなど。
一般的には開放的な空間に作られることが多いですが、狭い空間に作ることもあります。そのため屋根瓦の内部や家の周辺の様々な所に作ります。
大きさ
大きいものは、直径15センチほどになります。
アシナガバチの主な特徴
- 穏やかな性格で、攻撃性は低いです。
- 攻撃性は低いですが、巣を守るためには防衛・攻撃してきます。
- スズメバチに比べれば細身です。
- 体長は21〜26mmです。
- 機敏な動きは苦手です。
- アシナガバチが最も活動的になるのは、夏の6月〜8月。
アシナガバチを見分けるポイント
- 胴体は黄色っぽく脚は黄色が多いです。
- 後ろ脚を垂らし、フラフラと飛びます。
- 巣は六角の巣穴がむき出しで、フラスコのような形で灰色です。
ミツバチ
ミツバチは、蜜の採取のために飼われている場合が多いです。穏やかな性格で大集団で生活しています。ミツバチの巣は巣板と呼ばれニホンミツバチ、セイヨウミツバチは複数枚の板を並べるように作ります。その巣は初めの内は白色で、蜜が集まると徐々に橙色に変化していきます。
作られ易い場所
穴、岩の間、石垣、生垣、植え込み、屋根裏、床下、墓石など。狭い空間に作られやすいです。時には、木の枝や軒下などの開放的な場所にも作られることもあります。
大きさ
巣板の横幅は、最大で1メートルになる時もあります。民家の床下に作られることもあり、いつも間にか巣が大きくなっている場合もあります。
ミツバチの主な特徴
- 穏やかな性格で、攻撃性は低いです。
- 攻撃性は低いですが、巣を守るためには防衛・攻撃してきます。
- 体長は13〜20mmです。
- 一つの巣に数千から数万匹で群れています。
- 日本では、二ホンミツバチとセイヨウミツバチの2種が生息しています。
ゴキブリ
家では絶対に見たくないゴキブリ、病原菌をばらまいたり、アレルギーの原因になるため直ぐにでも退治したい害虫です。
種類
クロゴキブリ
最も多く見かける種類です。黒褐色で成虫は約3~4㎝ほどの大きさで、一生のうちに15~20回産卵します。
ヤマトゴキブリ
日本に元々生息する種類ですがクロゴキブリより一回り小さく、郊外で多く見かけます。
ワモンゴキブリ
クロゴキブリよりも一回り大きく、日本の屋内で見かける最大の大きさになります。もともとは沖縄などの温かい地域に生息していましたが、温暖化などの影響により全国でみられるようになりました。
ゴキブリが発生しやすい時期
ゴキブリが発生しやすい時期は、夏です。ゴキブリは、摂氏20度以上の環境でなければ生息しにくい特徴を持つので、幼虫は夏場に育ちやすく、大部分は冬期までに死にます。
駆除方法
プロの業者が行う駆除方法も、「毒エサ」「くん製剤」「液体」など家庭で行う方法とほぼ同じですが、プロ用の効力の強い薬剤を使用するため、高い効果が期待できます。